新収蔵資料【光太夫書「福寿」】展示のお知らせ
2021.4.13
名古屋市にお住いの赤工朝飛様から、大黒屋光太夫直筆の「福寿」という墨書が寄贈され、去る4月12日に感謝状の贈呈式が行われました。
寄贈された資料は、大黒屋光太夫が62歳の時に書いたもので、現在確認されている、年代がわかる光太夫の墨書の中で最も若い時に書かれた作品です。
もともとは、光太夫の出身地である鈴鹿市若松の旧家に伝わりましたが、戦後、2代目の鈴鹿市長・杉本龍造氏に結婚のお祝いとして贈られ、近年になって、寄贈者のお父様が入手されました。
「自宅より安全に保管してもらえる」ことと、「展示などに活用してほしい」という思いが寄贈のきっかけだったそうです。その思いに応えられるよう、大切に保管し、展示などに活用させていただきたいと思います。
光太夫の命日である4月15日から、大黒屋光太夫記念館で展示いたします。
感染対策をしてお待ちしておりますので、ぜひご来館ください。
伊勢型紙の感謝状です。
寄贈資料の前で市長と赤工様