春の企画展「光太夫の里がえり」
2021.3.23
ロシアから帰国後,江戸で暮らしていた光太夫は,享和2年(1802)の春,故郷・鈴鹿の土を踏みました。白子の港を船出し漂流してから,20年ぶりの里がえりでした。その様子は,鈴鹿市指定文化財「大黒屋光太夫らの帰郷文書」(通称:帰郷文書)から知ることが出来ます。
この帰郷文書の発見まで、大黒屋光太夫は帰国後、一度も故郷の土を踏むことなく、江戸で幽閉されたとされていました。
春の企画展では、帰郷文書からわかる光太夫の里がえりの様子を紹介します。
また、映画化もされ大黒屋光太夫のイメージを人びとに定着させた井上靖『おろしや国酔夢譚』と、帰郷文書などの新資料の発見によって新たな光太夫像を描き出した吉村昭『大黒屋光太夫』の二つの作品についても、展示を行っています。
期間 開催中~7月18日(日)