新蔵展示「型紙歳時記」開催します
2021.2.18
日本人は古来から、季節の移り変わりを肌で感じ、季節に応じて衣服や調度をあらためる「ころもがえ」が行われてきました。
袷・単衣・薄物と季節に合わせて着物の仕立ては変わりますが、文様も四季折々にふさわしい柄が好まれ、それをその季節が来る少し早めに身にまとって次の季節を待ちわびる「粋」な楽しみが着物にはありました。
寒の頃には、椿や南天、春を待ちわびる梅の花。
早春には,蝶、花霞、そして桜。
桜が実際に咲くころには、
着物は、菖蒲や藤、柳に紫陽花へと変わります。
夏になれば涼しさを演出する流水や貝、金魚。
夏も盛りを過ぎれば、着物の柄は秋草に。
やがて、菊や紅葉が登場し、季節が深まり寒くなってくると、
雪や松、枯山水。
そして、正月にはおめでたい松竹梅や鶴亀などの吉祥紋。
今回は、季節に応じて使用されてきた文様の伊勢型紙を集めました。先人が生活の中に取り入れた季節感あふれる文様のバリエーションの多さや美しさを感じていただきたいと思います。
★期間 令和3年2月18日(木)~6月13日(日)
★時間 10:00~16:00 月曜日・火曜日第3水曜日は休館です
★場所 伊勢型紙資料館 新蔵